2014年05月09日

日本語のしくみ

日本語のしくみ



今回は、世界のさまざまな言語のしくみを解説する、
白水社の「○○語のしくみ」シリーズから、
日本語のしくみを取り上げたいと思います。
このシリーズはほかにも中国語のしくみ、韓国語のしくみなど
主要言語のものがそろっていて、ちょっと変わった角度から
言葉について学べるようになっています。

母国語として使っていると、普段その言葉がどんな法則で
成り立っているか、意識もしないし、
説明しようと思ってもできない場面があります。

以前に外国人の友達から、日本語のテストに出た問題について
質問を受けたとき、答えを教えることはできても、
しくみを説明することはできなかったことがあります。

この本が目に留まったのは、そんな思い出があったからでもあります。

読んでみると、「なるほど確かに!」という部分が多々あり、
自分の母国語のしくみを若干とらえることができたように思います。

たとえば、この本にもまさに例文として出てくるのですが
わたしが友人に訊かれたのは以下のような助詞の使い分け方です。

「彼は木の下に立っている」
「彼は木の下で本を読んでいる」

この「に」と「で」はどちらも場所を表す助詞ですが、
どのような場面でどちらを使うのか、と訊かれました。
説明しようと思っても当時はできませんでした。
じつは
「に」はそこに存在していることを表し、
「で」は動作を表す
そうです。
だから、取り換え不可能なのですね。

ほかにも、

「京都の歴史は古いから、外国人観光客に人気だ」
「京都の歴史は古いので、外国人観光客に人気だ」

このふたつの文章のニュアンスの違いは、どこにあるでしょうか。
「から」「ので」は、いずれも同じように理由を表す助詞ですが、
「から」は主観の入っている印象、
「ので」は事実に基づいて述べられている印象を与えます。

場合によって双方を取り換えると違和感が生じるのはそのためです。
この本を読んで初めて気が付いた違いでした。

日本語は、細かなニュアンスの違いを表す表現が
豊富に用意された言語です。
その豊かさを上手に使っていきたいものです。

参考書籍:『日本語のしくみ』山田敏弘 著 白水社

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2014年04月25日

箸の文化史

今回はお箸の文化史関するちょっとした雑学です。

世界の約60億の人々が食事をする方法には、手食、箸食、そしてフォーク・ナイフ食があります。
食事に使う道具の形態が違うのは、食べ物の違いによって求められる機能が異なるためです。

ナイフ・フォークは、肉のために、進化しました。
肉を焼くには、何かに刺して焼く必要があり、そこから「刺す」機能を持つフォークの原形が生まれたのだそうです。

一方箸は、熱い汁の実を取るために、木切れなどを使用していたのが、食事全般に用いられるようになりました。
また、穀物・豆粒などの粒食を食べるために「すくいあげる」という機能を求めた結果が箸の起源のようです。

ではもっとも古くから使われていたのは?
実は、フォーク・ナイフが普及し始めたのは、17世紀に入ってからのことです。

一方箸は、中国では紀元前からすでに使用されています。
日本でも、3世紀以降から箸食が始まっています。
ヨーロッパでまだ手食が主流だった16世紀に、ポルトガル人の宣教師ルイス・フロイスが日本を訪れ「われらは全てのものを手で食べる。日本人は、男女とも幼児の時から2本の棒で食べる。」と、驚きを述べたのだそうです。
なんだか意外ですね。

現在ではフォークやナイフも併用して、和洋中さまざまな食事を楽しむことができます。
でも、もっともシンプルな造りだけども、もっとも汎用性のある食器は、そういえば箸なのかもしれませんね。

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2014年04月14日

まるで記号のような不思議な文字、ハングルの成り立ちと由来

今回のテーマは、ハングル文字です。

世界で現在使用されている文字は、いくつかご存知でしょうか?
こちらのサイトによれば、ぜんぶで28種類あるそうです。
http://the.nacos.com/information/character/
意外と少ないですね。アルファベットが幅を聞かせているのでしょうか…。

そんな中、おとなり韓国のふしぎな文字、ハングル文字に興味を持ったので、その由来についてご紹介したいと思います。

감사합니다

こんなハングルが並ぶとまるで記号か暗号のよう。
でも実は、ハングルほど合理的でシンプルな法則のもと成り立っている文字はないということがわかりました。

ハングルは、近代に入ってから特別に人工的に作られた文字です。
ハングルが制定・公布されたのは、1446年。日本では室町時代の頃です。
当時使用されていた漢字は、上流階級のものでした。
一般の人は読み書きができない状況を時の朝鮮王である世宗が哀れみ、国をあげて開発したのがハングルだと言われています。
高等教育を受ける機会のない人でも分かりやすい、シンプルな作りになったのはそのためです。
こんな由来から成り立っているのも素敵ですね。

ハングルは、「すべての発音を表せる」と言われるほど、音の表現が豊かな文字です。
いくつかの部品がそれぞれ音を表し、母音の部品と子音の部品を組み合わせることで、文字が出来上がるのだとか。

たとえば、「カ」は、Kにあたる部分+Aにあたる部分で成り立っています。

一度覚えれば、とても整理された感動してしまうくらいにシンプルな文字。
それまで記号や模様のように見えていたハングルの文字の連なりが、読めるようになるのはとても楽しそうですね!
posted by Globalive at 17:09| Comment(0) | ことばのトリビア | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする