家で過ごす時間が長くなった今、いろいろ工夫をして住環境を整えている方も多いのではないかと思います。
どうしたら家にいる時間を心地よく過ごせるか?
そんなことを考えているとき、ふと知り合いのデンマーク人の方の家がとても心地よかったことを思い出しました。
親戚の知り合いだったそのご家族は、ご夫婦と小さなお子さん2人の4人家族で、転勤のために日本に引っ越して来ました。
もうかなり前のことですが、そのご家族が住んでいた一軒家に招いていただいたことがあります。
同じ日本なのに、一歩足を踏み入れただけでそこには別世界が広がっていて、なんとも言えない心地よさに包まれたことを覚えています。
間接照明が優しく部屋を照らし、いたるところにキャンドルが置かれ、家全体がとても温かくリラックスできる空間になっていました。インテリアにもこだわりが感じられ、和のテイストもうまく取り入れられていて、家族がくつろげる空間を作るのにたくさんの情熱が注がれていることに驚きを隠せませんでした。
なぜあんなに心地がよかったのだろう?家にいる時間が多いのならば、ぜひともあの心地よさを自分の家でも表現したいと思い、デンマークの住環境のことを調べているときに、「ヒュッゲ(Hygge)」という言葉に出会いました。
「ヒュッゲ」とは、ほっこりするような居心地のよさ、幸福感、満足感を感じる状況などを示すようで、デンマーク人が大切にしている概念とのこと。数年前から日本でもいろいろなところで取り上げられ注目されている概念と知りました。Cambridge Dictionaryでは、このように定義されています。
A Danish word for a quality of cosiness (=feeling warm, comfortable, and safe) that comes from doing simple things such as lighting candles, baking, or spending time at home with your family.
キャンドルを灯して心地よい空間を演出したり、ブランケットにくるまって一人静かに読書をしたり、家族や友達と家でくつろいだり…自然の中に身を置いて今ここに意識を向けてみたり…日々心地よさを追求しているデンマークの人々。幸福度が高いのも頷けますね。
自分にとっての心地よさに敏感になって、ほっこりする安心感や幸福感を日々の生活の中で少しずつ増やしていきたいものだなと感じました。
下記のおすすめの本は様々な側面からヒュッゲが紹介されていて、オシャレな写真を眺めているだけでもいい気分になります。まずは手始めに、丁寧に淹れたコーヒーを片手にこの本を眺めることからヒュッゲを始めたいと思います!
《おすすめの一冊》
Meik Wiking, The Little Book of Hygge: the Danish Way to Live Well
※日本語版も出版されています。
https://www.penguin.co.uk/books/298/298804/the-little-book-of-hygge/9780241283912.html
2021年07月13日
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