前回はシンガポールで見かけたハングリーゴースト・フェスティバル(中元節)の様子をお伝えしましたが、今回は「中秋節」(旧暦の8月15日。新暦では9月24日)について触れてみたいと思います。
「中秋節」は、日本で言うところの「月見・十五夜」にあたる日ですが、中華圏の人々にとって、丸い月を家族団らんの象徴とみなし、家族で過ごす大切な日とされています。
また、日本ではお月見団子が一般的ですが、中華圏では月餅が食べられ、親しい友人や取引先などに月餅を贈る習慣があるようです。
日本では中華街などに行けば一年中お土産としての月餅を購入することができるので、月餅が特別な時期に特別な意味を持つことを知らなかったのですが、知り合い曰く、月餅はこの時期にしか食べないのだそうです。
シンガポールでは、ここ最近、スノースキン(snow skin)と呼ばれる月餅が大人気のようです。普通私たちが思い浮かべる焼き上げたタイプのものではなく、生タイプのため冷凍した状態で販売されています。それをデザート感覚で冷たい状態のまま食べるのが人気のようです。
味もバラエティーに富んでいて、ドリアン味、シャンパン味、マンゴー味、パッションフルーツ味など、南国シンガポールならではの月餅があるようですので、現地に行ったらぜひ試してみてください!