このたびの台風や地震で被害に遭われた方々のご冥福をお祈りするとともに、被災された皆様に心よりお見舞い申し上げます。
8月のお盆休み、皆さんはどのように過ごされましたか?
実家に帰省されてお墓参りをしたという方も多いのではないでしょうか。
先日訪れたシンガポールでもこんな光景を目にしました。


(線香が焚かれ食べ物がお供えされています。右側のドラム缶では、死後の世界で使えるとされている紙幣などが焼かれたようで煙が出ています。)
これらは、ハングリーゴースト・フェスティバル(中元節)と呼ばれる行事の一環で、旧暦の7月になると、地獄の門が開かれ死者の霊がこの世をさまようと考えられていることから、そうした霊を慰めるために、中元節(今年は8月25日)を挟んだ1か月間、食べ物をお供えしたり、道端のあちこちで線香を焚いたりするようです。またシンガポール人の多くが住むHDB(公営住宅)の一角ではテントが張られ、チャイニーズオペラを上演したりして亡霊を楽しませることもとても大切な供養のひとつのようです。

(HDBの広場にテントが設置され、様々なパフォーマンスが行われる様子。)
この時期には、結婚や入籍、引っ越し、旅行などは禁忌事項とされ、フェスティバルの最終日は地獄に戻りたくない霊が取り憑く可能性があることから早く家に帰った方がいいなど、地域によって様々なタブーがあるようです。
中華圏出身の知り合いがいる方は、ぜひ今度話を聞いてみてください!