2014年09月19日

翻訳支援ツールを選ぶには SDL Trados? MemSource?


今回は、翻訳業界であれば誰もが一度は名前を聞いたことのある、
翻訳支援ツールに関するトピックです。
最近グローバライブでも、ゲーム翻訳案件をはじめとして、翻訳支援ツール導入に適した案件も多いため導入に踏み切ったところです。

ツールを使って翻訳を行うというと、初めて聞く方は文章を自動で翻訳してくれる機械翻訳を想像するようです。
しかし実際には、どんなに優れた機械翻訳でも、人的な判断が翻訳にはどうしても必要です。

翻訳支援ツールは、言葉の通りあくまで翻訳作業を支援するためのツールで、機械翻訳とは異なります。
これは、既存訳や用語集をメモリに蓄積しておき、参照しやすくするものです。
繰り返しの多いマニュアルや定型文の多い契約書、ある原稿の更新版などを翻訳するときにその効果を発揮します。
用語統一・表記・文体統一は翻訳に携わる者なら誰にとっても悩ましいもの。
その部分を効果的に参照しやすく設計されたのが翻訳支援ツールです。

では現在はどのツールが主流なのでしょう。

長い間、SDL Tradosがこの業界では独占的ともいえるほどのシェアを誇っていました。
現在でも主流であることには変わりありません。
しかし近年、クラウドサービスが大幅に増えるなかで、Tradosよりも手軽に導入できる
MemSourceMemo Qなどのサービスが頭角を現し始めています。

Tradosはこれまでの普及度も圧倒的であるため、過去訳のメモリはほぼこのツールの形式をとっています。
また、多機能にわたり、扱える原稿データ形式の多さ、QA機能の充実性の多さが利点でもありますが、同時にその機能の多さがインターフェイスを複雑にしており、慣れるまでにはある程度の時間を要するツールです。
また導入に踏み切るには慎重に検討を必要とするだけの値段がする、しきいの高いソフトでもあります。


一方MemSourceは、ソフトウェア購入という形をとるのでなく、MemSource CloudというツールへのライセンスIDを、使用を希望する期間だけ月単位で借りることができます。
月額は1ライセンス3,000円程度。
また機能はTradosに比べややシンプルではありますが、そのぶんインターフェイスは整理され、ある程度のことはマニュアルを見ながら翻訳者が単独でも進めることが容易です。
案件の規模、参加者数に応じたライセンスの数量によって、この月額で採算がとれる案件ならば、MemSource導入は十分検討に値するといえるでしょう。

弊社では最終的にMemSource導入を選択したため、ややMemSourceよりのご紹介文となってしまいましたが、どちらにも有利な点不利な点あると思いますので、ニーズにあった選択ができればと思います。

ツール導入によって、繰り返し翻訳処理や用語統一等の処理には大きなメリットがありますが、同時にツールに頼りすぎることなく、人の目でなければ見抜くことのできないイレギュラーなパターンも確認する双方向からのアプローチによって、はじめて翻訳の品質向上につながりそうです。

グローバライブでも翻訳支援ツールの導入が、品質向上につながるよう、適切な活用方法を模索していきたいと思います。

参考リンク:
MemSource 公式HP http://www.memsource.com/ja/
SDL Trados 公式HP http://www.translationzone.com/jp/
posted by Globalive at 14:32| Comment(0) | TrackBack(0) | 会社の近況 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする